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私たちWOOD HOUSE DESIGNは、
長野県上田市を中心に活動するちいさなデザイン集団です。
「人とモノ、人と人を繋げるデザインを」

初受賞 & 初猟に同行

こんにちは、狩男(かりめん)かわばたです。

 

先日信濃毎日新聞さんでやらせて頂いた、

一面広告が月刊広告賞の特別賞を受賞致しました。

 

ありがたや、ありがたや。

 

かわばたは、この仕事をしてから、何か賞を頂いたことが

なかったので、本当に嬉しく思いました。

1

これからも精進致します。

 

 

それはさておき、先日11/15日に、狩猟に行って参りました。

 

といっても、かわばたは狩猟免許はあるものの、猟銃所持免許を持ってはいないので

師匠方の見学です。

 

 

集合、朝三時半(笑)。

 

ワークマン、アマゾン、登山用品で揃えた

装備に身を包み、集合です。

 

 

師匠たちのチームは今回四人編成、

皆さん歴戦の強者ばかり。まさに漢の集まりです。

しかし、従来の「猟師」のイメージは全くなく、

皆さん猛烈に優しい! 「〜は大丈夫?」「〜使う?」

「コーヒー持ってきたよ。飲む?」「サンドイッチあるよ。」

 

至れり尽くせり、かわばたは人に恵まれております。

 

そんなこんなでスズキジムニー(アウトドアの人は皆この車好きね)

に乗り込み、出発。

 

池の土手の下近くで夜明けを待ちます。

 

2

池のまえに飛び出して鴨を追い立てる役を仰せつかりました。

 

ここで驚いたのが、皆さんほとんど作戦などを立てない。

めいめいが自然に車から降りた順番、立っている位置から

自分が最もやるべき事をやりに散開します。

わたしはあっち、あなたはこっち、ここをこうしてこうしよう、

といった作戦もほぼ無く、自然に始まります。

しかし、しっかり連携が取れているという。

 

プ、プロっぽい〜。

 

ふと、これが会社だったら大成功しているだろうな、と思いました。

 

ドキドキする心を抑えつつ、

無線に耳を傾け、GOサインを待ちます。

もはや猟犬ですね、ハウンドかわばた。

 

六時半。夜明けです。無線から届くサインを聞き、

池の前に踊り出すかわばた。土手を登るのに手間取る。

 

 

。。。1羽もいない。。。

 

 

「まあこういう事もあるさ、初猟はお祭りだから

こうやっていない事も楽しむんだよ。」

 

なるほど。

師匠の言葉を胸に、次の池へ。

 

 

今度は山あいの高い所から見下ろせる位置に大きな池が。

 

いた!

 

今度は数えきれないくらいの鴨が。

ここで二手に分かれて挟み撃ちの格好に。

 

かわばたはチームの最年長、通称おとっつぁんの

後ろを子犬のように付いていきます。

 

回り込んで、森のなかから池の対岸をめざします。

 

到着後、おとっつぁんがボソリと一言。

「ブタがヌタうってるな。掘り返した後もある。」

ここでいうブタはイノシシの事。ヌタとは、

イノシシが定期的に水浴びする泥の水たまり、

掘り返したのは、多分木の根や茎の事でしょう。

 

かわばた一切気付かず(笑)狩猟免許が泣いております。

 

 

また、無線で合図を送り合い、発砲開始。

かわばたは後ろの方で雰囲気出してヒザ立ちをしてました。

雰囲気だけでも出そうと思って。

 

ドン! ドン!

 

鳴り響く発砲音。 舞い上がる鴨たち。

 

鴨は猟期の始めでないとあまり獲れないらしく、

時期がすぎるとだんだん警戒心が強くなり、

人の姿に敏感になるそう。

 

この日は解禁日のため、一目散に逃げ発つ事はせずに

大きな池の周りを何度も旋回します。

これ、バイオハザードⅣで見たヤツだ!

 

とヒザ立ちで考えていたら、おとっつぁんが

1羽落としました。鴨は我々の後ろの薮の中へ落下。

 

「おい、そっちへえって(入って)鴨獲って来てくれや」

おとっつぁんが空を見上げて銃を構えながら言います。

 

「ワン!ワン!(了解!)」

ハウンドかわばたの出番です。

副鼻腔炎の鼻を頼りに落ちた付近を探します。

 

いないなあ、いないワンねえ。

ガサガサと薮をかき分けるハウンド。

登山靴はおりからの雨でしめった地面にのめり込み

泥だらけ。浸水間近な感じ。

 

やはり、日本の狩猟では、防水が充実してないと

歩きにくい様です。ゲイターしてても無理。

一番いいのは、馬場用の乗馬用長靴なんですけど

水に弱いんですよねえ。

 

 

見つけた!

 

 

ああ、くったりしている。うん。おもった以上に

くったりしている。

 

 

獲れるまえは、獲れろ! と思っていたのに

いざ獲れたら、何でしょう、この気持ち。

自分では獲っていない。

けど、くったりしているのを目の当たりにしたこの感じ。

 

今書いている数日後でさえ、丁度いい感情が見当たりません。

可哀想でもなく、怖いでもなく、やった!でもなく、ごめんなさい

でもない。嬉しいでもない。

 

鴨を拾い上げたときに、モワッと漂う鉄分。

自分の顔から表情が消えていくのを感じます。

 

 

結局その池で獲れた鴨は3羽。ビニル袋に入れて

ジムニーの後ろへ。

 

3

 

その後、一日いろんな池、山を周り、さらにキジを1羽獲りました。

かわばたは後方で表情を作っておりました。

 

 

 

その日獲れた獲物は、師匠たちのご好意で全て頂きました。

まるのママ(笑)。

 

 

いや、凄く中身の濃い一日でした。

何かすごかったよ!

 

印象的なのは、皆さんのスキルの高さ。

常在狩猟場。

 

車の中で、リラックスして話をしていた時、

おとっつぁんの「おい、いるぞ!」の「ぞ」

の声の部分で、既に車外で構えている感じ。

反射神経どうなってんの??て感じでした。

 

 

くたくたになったかわばたは

かえってぶえぇぇ〜、といいながらキジと鴨の

解体。

 

その日はキジ鍋にして食べましたとさ。

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凄く力強い味、くどさも臭みもない味の濃い地鶏のようだ。

ミンチにして肉団子にしてもよかったなぁ。

 

鴨はステーキとパスタのラグーソースに。

本能的に臭いの強い野菜で煮込んだね(笑)。

 

鴨はパスタソースとかシチューとかの方がよさそう。

ステーキはねえ、いや、美味しいんだよ。

ただ、肉汁がねえ、レバーなんだよ。

臭みはなし、ただただレバー。

 

レバーぽい肉の味は知ってる。

でもここまで肉汁がレバーだとは思わなかった(笑)。

肉の間からレバージュースが出てくる感じね(笑)。

 

後2羽残っている鴨を牛乳に漬けながら。

 

 

ハウンドかわばた

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